映画ランキング2016 インディーズ編
昨日のメジャー編に続き、本日はインディーズ編です。
上位にアカデミー賞作品やちょいちょい番宣してた邦画も出てきますが、その辺はあまり気にせずに読んでいただけると幸いです。
それでは、昨日に続いてランク外から紹介します。
【ランク外】
・「疑惑のチャンピオン」
伝説の自転車選手・アームストロングの半生を描きながら、ドーピング問題の闇に深く切り込んだ作品。登場人物が救われない感じがよかったです。
・「ピンクとグレー」
中島裕翔さん、菅田将暉さん、夏帆さんのトリプル主演(?)で送る衝撃作。さんざん宣伝されてる、幕開けから62分後の衝撃が凄まじかったです。菅田さんは演技力がバケモノですよね。
・「AUTOMATA」
荒廃した地球を舞台に、アンドロイドと人間の共存から、真の人間らしさを描いた作品。ラストのカットが、芸術作品のようで美しくも恐ろしかったです。
・「追憶の森」
渡辺謙さんがマシュー・マコノヒーと共演。富士の樹海に自殺しに来た外国人がタクミという不思議な男性との出会いを通して自分の人生を見つめ直す、人間ドラマ。
・「ルーム」
アカデミー賞作品。小さい部屋に監禁され育った少年が外の世界を知ったとき、私たちが当たり前だと思っていた世界の大きさに驚かされます。
・「クラッシュ」
日本未公開作品。東京国際映画祭にて鑑賞。護送車の中という狭い空間から現在のエジプト情勢を映し出した演出力に惚れました。日本でも公開しないかな。
・「暗殺」
韓国の時代劇アクション。時代劇さながらのコテコテの演出が心地よかったです。韓国のアクション作品って面白いですよね。
さて、長くなりましたが、ここからは上位15作品を紹介します。
15位「14の夜」
クリスマスイブ公開のバカ映画(褒めてます)。主題歌がキュウソなので見たのですが、なかなかの作品でした。中学生のときにイケてないグループに所属していた男子むけの作品。「100円の恋」足立さんの初監督作品。
14位「GANTZ:O」
フルCGで送る、新世代のアニメ作品。フルCGであることを最大限活用したバトルシーンは迫力があってよかったです。原作も読んでみようと思いました。
13位「帰ってきたヒトラー」
ドイツで超絶問題視された作品。キャッチコピーの「笑うな危険」が冗談には見えないほど、ブラックユーモアに溢れた作品でした。現代でも猛威を振るうヒトラーを見ることができます。
12位「スポットライト 世紀のスクープ」
真のジャーナリズムを描いた衝撃作。エンドロール直前のセリフにシビれました。アカデミー賞6部門ノミネート、作品賞と脚本賞を受賞しました。
11位「リリーのすべて」
エディ・レッドメイン主演、またアカデミー賞の主演女優賞作品。世界で初めて性別適合手術を受けた人物の実話に基づく作品。途中からエディが女性にしか見えなくなります。
10位「ドリームホーム 99%を操る男たち」
リーマンショック後のアメリカを舞台に、人間性の崩壊を描いた、スリラーチックな人間劇。飲み会の直前に鑑賞してしまい、少し後悔しました。(←どうでもいい)
9位「海よりもまだ深く」
「そして父になる」是枝監督の作品。一昨年旋風を巻き起こした「海街diary」の撮影の合間に脚本を書いて撮影したとは思えないほどしっかりした作品でした。樹木希林さんは唯一無二の存在感を放つ、大好きな役者さんです。
8位「この世界の片隅に」
話題となったアニメ作品。宣伝少なめでもここまでのヒットを作ったのは驚き。ふんわりした雰囲気の戦争映画はあまり見たことがなかったので、その点でも驚きました。
7位「湯を沸かすほどの熱い愛」
主題歌がきのこ帝国、また評判がすこぶる良かったので鑑賞。監督の変態性、その一言に尽きます(尽きません)。国内の賞レースを席巻しています。
6位「エンド・オブ・キングダム」
今年屈指の筋肉アクション。とりあえず爆破して建物壊せばオールオッケー、みたいな精神は嫌いじゃないです、むしろ好き。とにかくスカッとできる映画です。
5位「日本で一番悪い奴ら」
綾野剛主演作品。バカで真面目な警察官が悪の道に踏み外した先に待っていたのは、ヤンキーたちの青春映画でした。清々しいくらいバカなヤンキーが愛おしいです。
4位「白鯨との闘い」
ポスターが話題になりました。名著の裏に隠された物語。主人公たちの白鯨を見る目が徐々に変化していくところに震えました。ちなみにこの作品は一度公開延期をして、それに伴い(?)邦題も変わったのですが、個人的には前の「白鯨のいた海」の方が好きでした。
3位「セトウツミ」
菅田将暉さんと池松壮亮さんがW主演。会話だけで楽しめる、斬新な作品。スポ根もラブコメもハマらない、という方は是非。学生時代の放課後、部活に打ち込むわけでもなく、街に遊びに行くわけでもなく、ただただ無駄話をしていた、という方にとっては強烈なノスタルジーを感じると思います。
2位「モヒカン故郷に帰る」
若き名優・松田龍平主演作品。今年一番笑って泣ける映画でした。劇中で矢沢永吉さんに関するギャグが連発されるので、親と一緒に見るのもいいと思います。心温まるホームドラマの側面もあり、かなりオススメの一本です。
1位「レヴェナント 蘇りしもの」
今年ぶっちぎりの1位。メジャー作品1位の「シン・ゴジラ」もなかなかの衝撃でしたが、もうその比にならないくらいの衝撃作。レオ様の演技力を堪能できます。喉を熊にやられたレオ様が、表情と息遣いだけで息子を失った悲しみを表現するシーンは圧巻です。わりと過酷な描写があるので、そういった描写に耐性がない方はご遠慮ください。
上位はほぼCM流して番宣してた作品ばかりですが、作品数の兼ね合いやメジャー編との折り合いなどでこちらに回しました。
ちなみに昨年見逃した主要な作品としては、「聲の形」「シビルウォー/キャプテンアメリカ」、「リップヴァンウィンクルの花嫁」、「ヒメアノール」、「葛城事件」、「淵に立つ」、「ブリッジ・オブ・スパイ」あたりでしょうか。
今年も楽しんでいきましょう。