新宿スワンⅡ
本日は、「新宿スワンⅡ」を鑑賞してきました。
映画を公開日に観たのはいつぶりでしょう。
「君の名は。」ぶりかも。あの時は、新海誠監督の単独舞台挨拶付きの朝イチの回でした。
さて、今回の「新宿スワンⅡ」はというと、原作漫画はあまり読んだことがない、一昨年公開の前作「新宿スワン」も観てない、という状態で鑑賞。
なんか予告編が気になって、時間もちょうどよかったので。
(「本能寺ホテル」を観ようと映画館に来たらイイ席がなかったから、というのも少しあります」)
園子温監督作品ということでしたが、そこまでエロ要素はなく、裏社会のキワどさをバイオレンスたっぷりで描いた作品に仕上がってました。
悪役の浅野忠信さん、バースト幹部役の伊勢谷友介さんが超ハマリ役。
乱闘シーンもなかなかの迫力で、ちゃんとしたヤクザ映画でした。
主演の綾野剛さんは、昨年公開の「日本で一番悪い奴ら」が最高で、やんちゃなヤンキーのイメージが定着しつつあります。(自分の中で。)
わりと好きでした。
ハイネケン誘拐の代償
本日はHuluで、「ハイネケン 誘拐の代償」を鑑賞しました。
老獪な大企業経営者を誘拐した素人4人の揺れ動く心理を描写した作品。
余裕綽々の人質と、焦りまくりの誘拐犯たちの対比が面白かったです。
劇場公開時から気になっていたのですが、Huluに入ってきたので鑑賞しました。
95分の上映時間でコンパクトに楽しめる秀作です。
シリアスなスリラー風クライム・サスペンスが観たい方は是非。
映画ランキング2016 インディーズ編
昨日のメジャー編に続き、本日はインディーズ編です。
上位にアカデミー賞作品やちょいちょい番宣してた邦画も出てきますが、その辺はあまり気にせずに読んでいただけると幸いです。
それでは、昨日に続いてランク外から紹介します。
【ランク外】
・「疑惑のチャンピオン」
伝説の自転車選手・アームストロングの半生を描きながら、ドーピング問題の闇に深く切り込んだ作品。登場人物が救われない感じがよかったです。
・「ピンクとグレー」
中島裕翔さん、菅田将暉さん、夏帆さんのトリプル主演(?)で送る衝撃作。さんざん宣伝されてる、幕開けから62分後の衝撃が凄まじかったです。菅田さんは演技力がバケモノですよね。
・「AUTOMATA」
荒廃した地球を舞台に、アンドロイドと人間の共存から、真の人間らしさを描いた作品。ラストのカットが、芸術作品のようで美しくも恐ろしかったです。
・「追憶の森」
渡辺謙さんがマシュー・マコノヒーと共演。富士の樹海に自殺しに来た外国人がタクミという不思議な男性との出会いを通して自分の人生を見つめ直す、人間ドラマ。
・「ルーム」
アカデミー賞作品。小さい部屋に監禁され育った少年が外の世界を知ったとき、私たちが当たり前だと思っていた世界の大きさに驚かされます。
・「クラッシュ」
日本未公開作品。東京国際映画祭にて鑑賞。護送車の中という狭い空間から現在のエジプト情勢を映し出した演出力に惚れました。日本でも公開しないかな。
・「暗殺」
韓国の時代劇アクション。時代劇さながらのコテコテの演出が心地よかったです。韓国のアクション作品って面白いですよね。
さて、長くなりましたが、ここからは上位15作品を紹介します。
15位「14の夜」
クリスマスイブ公開のバカ映画(褒めてます)。主題歌がキュウソなので見たのですが、なかなかの作品でした。中学生のときにイケてないグループに所属していた男子むけの作品。「100円の恋」足立さんの初監督作品。
14位「GANTZ:O」
フルCGで送る、新世代のアニメ作品。フルCGであることを最大限活用したバトルシーンは迫力があってよかったです。原作も読んでみようと思いました。
13位「帰ってきたヒトラー」
ドイツで超絶問題視された作品。キャッチコピーの「笑うな危険」が冗談には見えないほど、ブラックユーモアに溢れた作品でした。現代でも猛威を振るうヒトラーを見ることができます。
12位「スポットライト 世紀のスクープ」
真のジャーナリズムを描いた衝撃作。エンドロール直前のセリフにシビれました。アカデミー賞6部門ノミネート、作品賞と脚本賞を受賞しました。
11位「リリーのすべて」
エディ・レッドメイン主演、またアカデミー賞の主演女優賞作品。世界で初めて性別適合手術を受けた人物の実話に基づく作品。途中からエディが女性にしか見えなくなります。
10位「ドリームホーム 99%を操る男たち」
リーマンショック後のアメリカを舞台に、人間性の崩壊を描いた、スリラーチックな人間劇。飲み会の直前に鑑賞してしまい、少し後悔しました。(←どうでもいい)
9位「海よりもまだ深く」
「そして父になる」是枝監督の作品。一昨年旋風を巻き起こした「海街diary」の撮影の合間に脚本を書いて撮影したとは思えないほどしっかりした作品でした。樹木希林さんは唯一無二の存在感を放つ、大好きな役者さんです。
8位「この世界の片隅に」
話題となったアニメ作品。宣伝少なめでもここまでのヒットを作ったのは驚き。ふんわりした雰囲気の戦争映画はあまり見たことがなかったので、その点でも驚きました。
7位「湯を沸かすほどの熱い愛」
主題歌がきのこ帝国、また評判がすこぶる良かったので鑑賞。監督の変態性、その一言に尽きます(尽きません)。国内の賞レースを席巻しています。
6位「エンド・オブ・キングダム」
今年屈指の筋肉アクション。とりあえず爆破して建物壊せばオールオッケー、みたいな精神は嫌いじゃないです、むしろ好き。とにかくスカッとできる映画です。
5位「日本で一番悪い奴ら」
綾野剛主演作品。バカで真面目な警察官が悪の道に踏み外した先に待っていたのは、ヤンキーたちの青春映画でした。清々しいくらいバカなヤンキーが愛おしいです。
4位「白鯨との闘い」
ポスターが話題になりました。名著の裏に隠された物語。主人公たちの白鯨を見る目が徐々に変化していくところに震えました。ちなみにこの作品は一度公開延期をして、それに伴い(?)邦題も変わったのですが、個人的には前の「白鯨のいた海」の方が好きでした。
3位「セトウツミ」
菅田将暉さんと池松壮亮さんがW主演。会話だけで楽しめる、斬新な作品。スポ根もラブコメもハマらない、という方は是非。学生時代の放課後、部活に打ち込むわけでもなく、街に遊びに行くわけでもなく、ただただ無駄話をしていた、という方にとっては強烈なノスタルジーを感じると思います。
2位「モヒカン故郷に帰る」
若き名優・松田龍平主演作品。今年一番笑って泣ける映画でした。劇中で矢沢永吉さんに関するギャグが連発されるので、親と一緒に見るのもいいと思います。心温まるホームドラマの側面もあり、かなりオススメの一本です。
1位「レヴェナント 蘇りしもの」
今年ぶっちぎりの1位。メジャー作品1位の「シン・ゴジラ」もなかなかの衝撃でしたが、もうその比にならないくらいの衝撃作。レオ様の演技力を堪能できます。喉を熊にやられたレオ様が、表情と息遣いだけで息子を失った悲しみを表現するシーンは圧巻です。わりと過酷な描写があるので、そういった描写に耐性がない方はご遠慮ください。
上位はほぼCM流して番宣してた作品ばかりですが、作品数の兼ね合いやメジャー編との折り合いなどでこちらに回しました。
ちなみに昨年見逃した主要な作品としては、「聲の形」「シビルウォー/キャプテンアメリカ」、「リップヴァンウィンクルの花嫁」、「ヒメアノール」、「葛城事件」、「淵に立つ」、「ブリッジ・オブ・スパイ」あたりでしょうか。
今年も楽しんでいきましょう。
映画ランキング2016 メジャー編
年内にやろうと思っていた映画ランキングがCDJで忙しくてできなかったので、本日まとめます。
といっても年間100本以上見てるとベスト10では収まらないので、メジャー編とインディーズ編の2つにわけてお送りします。本日はメジャー編です。
インディーズの区切りに悩みましたが、”映画に興味がない人が作品の存在を知ってるか”で区切りました。完璧に主観です。
それぞれベスト15とランク外を数作品ずつ紹介します。
なお、今回今年観た全作品から選びなおしたので、先日の下半期ランキングと矛盾があるかもです。悪しからず。
【ランク外のオススメ作品】
・「土竜の唄 香港狂騒曲」
三池節全開。三池崇史さん×クドカンで描く、今年最狂のエンタメ作品でした。ラストのテンションでゴリ押しした展開とか、三池監督らしさが満載で最高でした。
・「インディペンデンス・デイ:リサージェンス」
SF映画の金字塔の続編。破壊王・エメリッヒ監督の好みが全面に押し出された、ド迫力のCGが最高です。
・「ゴーストバスターズ」
大人気作品のリブート。吹き替えのキャストが想像以上のハマリ役でした。作品全体が女性差別への壮大なアンチテーゼ(?)になっている点も◎。
・「ザ・ウォーク」
最後の綱渡りシーンは手汗が半端なかったです。ただ、綱渡りシーンをCMで見せすぎた感がありました。
・「スター・トレック BEYOND」
大人気シリーズの続編。キャストが急逝したこともあり、涙腺が刺激されました。第迫力の宇宙バトルも健在です。
・「海賊とよばれた男」
山崎貴監督作品。岡田准一さんの特殊メイクが衝撃的でした。染谷将太さんは出演作が他の若手と比べて少ない気がするのですが、個人的には大好きな役者です。
・「何者」
恐怖の人間劇。佐藤健さんの役がマジで怖かったです。人間のもつ妬み嫉みを痛いほど感じさせられました。ちなみに今年話題になった川村元気プロデュース作品です。
他にも二階堂ふみさんと門脇麦さんが親友役で共演した「オオカミ少女と黒王子」や、以外とファンタジー要素が入っていた「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」なども個人的には良かったです。
それでは、15位から昇順で1位まで発表します。
15位「怒り」
日本が世界に誇る名優・渡辺謙さん出演作品。李監督の徹底した演技指導が織りなす演技合戦がすごかったです。最後の妻夫木聡の泣き顔にやられました。
14位「ファインディング・ドリー」
「ファインディング・ニモ」の続編。タコのハンクが無双します。中盤・海底でのシーンは鮮やかな演出でした。大人でも楽しめる子供向けアニメを作ってくるあたり、ピクサーは流石です。
13位「ハドソン川の奇跡」
名作請負人・クリント・イーストウッド監督作品。コンパクトな上映時間の中で感動を演出し、奇跡の実話を綺麗に映画化しました。
12位「溺れるナイフ」
人気絶頂の若手・菅田将暉さんと近年主演作が相次ぐ小松菜奈さんのW主演作品。個人的に大好きな上白石萌音さんの演技もよかったです。
11位「ズートピア」
今年のゴールデンウィーク興行の覇者。「名探偵コナン 純黒の悪夢」と熾烈(?)な首位争いを繰り広げました。作品中盤での強烈すぎるカウンターパンチには度肝を抜かれました。
続き物でどちらもよかったので、2作品合同ということで。CGアニメだからこそできる迫力の演出、死んでも死なないという設定を利用した戦略的バトルなど、アニメの総集編ながらなかなかの秀作だと思います。今年公開予定の実写版はどうなるのか楽しみ。
9位「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」
世界的に世代を問わず人気な「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ作品。CGが綺麗すぎてビビりました。主演のエディ・レッドメインが可愛いです。マジで。見ればわかります。
8位「ちはやふる 上の句」
旬の若手キャストが大集合。少女漫画の下地で”友情・努力・勝利”というジャンプ3大原則が繰り広げられる、すべての少年少女が楽しめるエンタメ作品でした。こちらも上白石萌音さん出演作。敵役で「ソロモンの偽証」清水尋也さんも出演してました。
7位「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
熱烈なブームの中公開された昨年のものとは違い、過去作の間を埋めるスピンオフ作品。自己犠牲とチームプレーという日本人が大好きな要素のつまった、まさに「もうひとつのスターウォーズ」でした。
6位「永い言い訳」
超がつくほどの演技派・本木雅弘さん主演。人間の負の部分を見せる作品が減ってきた中で、西川美和監督のオリジナル脚本が光りました。本木さんの竹原ピストルさんとの演技合戦も見ものでした。予告編にもある「キミとは全然違うんだよ!」には鳥肌が立ちました。
5位「デッドプール」
今年1番ふざけきったアクション作品。エンドロール後のCパートがツボでした。最初から最後までフザけ倒す姿勢は最高。R15指定をくらうほどの刺激的で下品な展開の影響で、ピュアな人には向かない作品です。
4位「アイアムアヒーロー」
世界3大ファンタスティック映画祭を制した、邦画界で今世紀屈指の問題作。前半でのZQNが日常を侵食していく長回しは圧巻でした。「図書館戦争」佐藤信介監督の渾身の一本でしたね。来年公開予定の「BLEACH」も佐藤監督なので楽しみです。
シリーズファンなので、評価がだいぶ高くなってます。黒の組織編、またシリーズ20周年記念作品ということで、かなり原作ファンに寄せた作風でした。というより原作ファンからしたらセルフオマージュ(?)の連発で、本当にワクワクしました。3回見ちゃいました。今年の「名探偵コナン から紅の恋歌」も楽しみです。
2位「君の名は。」
たぶん紹介する必要ないんじゃないでしょうか。新海誠監督作品の総集編的な側面もあり、インディーズ時代からのファンの評判もすこぶるよかったです。年始からはIMAX版も公開します。音楽が売りの作品ですし、もう一回見に行こうかな。
1位「シン・ゴジラ」
文句なしの1位。たぶん日本人にしか理解できないであろう政治への皮肉が痛快でした。発生可能上映などもあり大盛況でしたが、年も変わり落ち着きました。DVDが3月に発売のようです。もう一回見たいな。
以上、メジャー作品のランキングでした。
明日はインディーズ編です。
アカデミー作品も多数ランクインしてます。
いい作品を上位にしようとした結果、良質な洋画を多数インディーズ扱いしてしまいました。
「この作品メジャーでしょ」とか言わないでくださいね。
では、続きはまた明日。